子供たちがよく訴えるオーバーユース系のスポーツ外傷に足首の痛みがあります。
踵骨骨端炎 足根洞症候群 アキレス腱周囲炎などなど例をあげればどんどん出てきます。
その中で今回は外側の痛み、特に外果(外くるぶし)下の痛みの症例です。
最近そういった痛みを訴える子供たち数人を治療していましたが、一人だけどうしても成果の出にくい少年がいました。
3年前に捻挫をして以来、時々痛みが出ては練習を休んでと繰り返していたが、今年に入ってからは休んでも痛みが引かないと来院。いわゆる足根洞症候群です。
この足根洞症候群はやっかいなもので、ありとあらゆる原因があり、犯人探しが大変なのです。この子の場合も股関節の硬さや、外側荷重、体幹の弱さと可動の悪さ 色々ありましたが、決定的なものがなかなか見つからなかったのです。
まずは画像の腓骨筋のトレーニングを行い、関節の安定を求めつつ重心を安定させてゆきます。靭帯というのはかなり強い組織で、捻挫をした際には骨を引き剥がす事もあり(いわゆる外果の剥離)、剥離を起こさないまでも、腓骨を変位させる事も多いのです。その場合は後上方に整復してあげれば、痛みが劇的に改善することもめずらしくありませんが、この子の場合脛腓関節と距骨も同時に修正する方法が必要だったのです。あがいてあがいて工夫を凝らして、それが結果につながれば治療家としては一段成長できたと感じますが、ここまで時間がかかってしまったのは、融通がきかん固い頭のせいかな。
posted by masa84 at 09:29|
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足首の痛み
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